イナゴだったんだなあ

2020年がなんやかんや言って結構旬ジャンルを渡り歩いた一年だったので、まさか自分にイナゴの才能があるとは思わずなんとも言えない気持ちになっている。自分ってイナゴだったんだなあ……

 

どのジャンルにいてもおおよそ思うことは一緒で、食らいつくタイプの二次創作は向いてない(というか二次創作自体向いてない)な、とかまた学級会やってんな、とか、本当にインターネット上で自我を晒すオタクに向いていないし、向いているオタクと波長も合わないな、といったことばかり考えていたような気がする。

 

自分がイナゴであるという自我の芽生えのきっかけになったのが新しいジャンルに手を出した時に発生する「前ジャンル」の推しへと向ける感情の推移だった。長い夢から覚めたような、突然頬を引っ叩かれたような、とにかく、冷めるまでが急速だったのだ。これまでその推しくんに惜しげもなくかけてきた時間(と金額)は一体なんだったんだろう、と一番考えてはいけないことをジャンルの新規開拓のたびに考えている。決して嫌いになったわけではないけれど、もう自発的に彼の絵を描くことはないんだろうなとどこかで思っているような、つまり「その程度」の感情にまで落ちてしまったという事実が、毎回結構自分を驚かせる。本当に突然なのだ。毎回。

 

ちょっと前までは半年後に自分がズブズブになっているジャンルも間違いなく今と変わらない、と胸を張って言えたのに今や来週のジャンルすらわからない。熱しやすく冷めやすいと言えば聞こえはいいが、それだけジャンルにかける熱意みたいなものも年々ショボくなっているんだろうなあと思った。

 

このままオタクやめられないかな